自動車に慣れよう!

本トレーニングは、キャリーバッグでの移動に慣れていることが前提となります。
詳しくは、猫ちゃんと楽しく動物病院に行くためのリーフレット『子猫ちゃんの通院トレーニング キャリーバッグに慣れよう!』をご参照ください。

自動車に慣れておくとよい理由
暑い季節でも、猫ちゃんを快適に動物病院に連れていくことができます。(狭いキャリーバッグ内は、想像している以上に高温になります。)
診察までの間、自動車の中で待つことができます。(犬がいる待合室は、猫ちゃんにとってかなりストレスフルな状況です。)
猫ちゃんと外出(旅行)できるようになります。
災害時に、車内を一時避難場所にすることができます。

前もって準備すること、およびご注意点
自動車内は子猫の入れるすき間がいっぱいです。すき間に入れないようにあらかじめ準備しておくとともに、トレーニング中も注意してください。


1.自動車に乗ってみよう!

自動車を動かすときは、必ず猫ちゃんをキャリーバッグに入れてください。なお、キャリーバックは床に置かずに、必ず座席の上に置いてください。

自動車の床は想像以上の振動と騒音です。キャリーバックを直接床の上に置いてしまうと、猫ちゃんはストレスでトレーニングどころではありません。

  • 最初はエンジンをかけない状態で、キャリーバッグのすき間から、猫ちゃんに「ごほうび」をあげてください。

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耳の向きと「ごほうび」を食べているかに注目!
⇒ここでは、とびっきりの「ごほうび」をあげてください。
「CIAOちゅーる」や「ねこぴゅーれ」などの液状のおやつでもかまいません。
⇒「ごほうび」を食べることができたらその日のトレーニングは終了です。
さらに慣れるようにトレーニングを繰り返しましょう。(最低5回は同じステップを繰り返してトレーニングしましょう。)
猫ちゃんが、自動車に乗ってすぐに「ごほうび」をもらえることを期待してあなたのほうを見てくる、などの様子が見られたら次のステップに進みましょう。
⇒「ごほうび」を食べない場合は、その日のトレーニングを終了し、キャリーバッグでのトレーニングに一旦戻ってください。
次回は、とびっきりの「ごほうび」を使って、お腹の空いている時に改めてやってみましょう。

  • 次に、自動車を動かさずに2~3分「エンジンをかけるだけ」にして、キャリーバッグのすき間から「ごほうび」をあげてください。声掛けも忘れずに!

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耳の向きと「ごほうび」を食べているかに注目!
⇒「ごほうび」を食べることができたらその日のトレーニングは終了です。
さらに慣れるようにトレーニングを繰り返しましょう。(最低5回は同じステップを繰り返してトレーニングしましょう。)猫ちゃんが、「ごほうび」をもらえることを期待してあなたのほうを見てくる、などの様子が見られたら次のステップに進みましょう。
⇒「ごほうび」を食べない場合は、その日のトレーニングを終了し、エンジンをかけない状態でのトレーニングに戻りましょう。

  • エンジンの音や振動に慣れてきたら、次は2~3分程自動車を動かしてみましょう。
    自動車を止めてすぐ(エンジンを止める前に)、キャリーバッグのすき間から「ごほうび」をあげてください。声掛けも忘れずに!

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耳の向きと「ごほうび」を食べているかに注目!
⇒「ごほうび」を食べることができたらその日のトレーニングは終了です。
次回からは、さらに慣れるようにトレーニングを繰り返しましょう。

  • 猫ちゃんの緊張のバロメーターに注目しながら、少しずつ距離を伸ばしていってください。

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耳の向きと「ごほうび」を食べているかに注目!
⇒⇒「ごほうび」を食べない場合は、その日のトレーニングを終了し、エンジンをかけない状態でのトレーニングに戻りましょう。


2.自動車を猫ちゃんの特別なお部屋に!

このトレーニングは「1.自動車に乗ってみよう!」と並行してトレーニングを行ってください。「ごほうび」をよりおいしそうに食べるほうを優先してすすめると良いでしょう。

  • エンジンを止めた自動車内で、キャリーバッグの扉(天面、前面どちらでも)を開いてみましょう。キャリーバッグから出るか、出ないかは、猫ちゃんの好きなようにさせてあげてください。
  • キャリーバッグの中または外で、猫ちゃんに「ごほうび」をあげてください。

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耳の向きと「ごほうび」を食べているかに注目!
⇒「ごほうび」を食べないようであれば「CIAOちゅーる」や「ねこぴゅーれ」などの液状のおやつをあげてもかまいません。
⇒「ごほうび」、「液状のおやつ」のどちらも食べない場合は、その日のトレーニングを終了し、キャリーバッグでのトレーニングに一旦戻ってください。
次回は、とびっきりの「ごほうび」を使って、お腹の空いている時に、改めてやってみましょう。

●(キャリーバッグの中または外どちらでも)自動車内で「ごほうび」や「液状のおやつ」を食べて、もっと「ごほうび」をもらえることを期待してあなたのほうを見てくる、などの様子が見られたら次のステップに進みましょう。

  • 猫ちゃんがキャリーバッグの外に出ている場合には、自動車がお気に入りの場所になるように、「ごほうび」をあげた後に一緒に遊んであげてください。

新しいおもちゃは車で開ける、または新しいおもちゃは車限定で使用するなど、特別感を出してあげるとよいでしょう。
キャリーバッグの中にいる猫ちゃんには、ブラッシングなどキャリーバッグの中でできる猫ちゃんが喜ぶことをしてあげましょう。


猫ちゃんとのお出かけ

猫ちゃんがキャリーバッグや自動車に慣れてきたら、猫ちゃんと「車内でピクニック」をしてみませんか?
自動車で近くの公園に行って、車窓からの景色を猫ちゃんに見せてあげてください。普段と違った景色を見せることは、猫ちゃんに様々な刺激を与えていることになります。

頻繁にそういう刺激を与えることで猫ちゃんはお出かけができるようになっていきます。
ごはんは猫ちゃんと一緒に自動車内でどうぞ!その際は、水飲み器とトイレも忘れずにご準備ください。
また、自宅の駐車場などで車中泊の練習をしておけば、ペットと泊まれるホテルを探さなくても、猫ちゃんとの旅行が簡単に楽しめるようになるでしょう。
また、こういった準備が災害時に役に立ちます。


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