本トレーニングは、キャリーバッグでの移動のトレーニングと並行して行ってください。
キャリーバッグでの移動のトレーニングにつきましては、猫ちゃんと楽しく動物病院に行くためのリーフレット『子猫ちゃんの通院トレーニング キャリーバッグに慣れよう!』をご参照ください。
①子猫ちゃんの場合
- ●お客さまに、「ごほうび」をあげてもらったり、遊んでもらったりしてください。はじめは猫ちゃんに触らないように、お客さまにお願いしてください。
- ●慣れてきたら、猫ちゃんにちょっと触ってもらい、すぐに「ごほうび」をあげてください。声掛けも忘れずに!
「触る」→「ごほうびをあげる」の順番を間違えないでください。 - ●「猫ちゃんとの楽しい!ゲームトレーニング」でできるようになった「ハイタッチ」をお客さまともしてみましょう。この時はいつもより上手にできなくても、猫ちゃんが挑戦してくれたら「ごほうび」をあげます。
②インターフォンの音が嫌いな成猫ちゃんの場合
インターフォンの音が嫌いな成猫ちゃんの場合は、最初にインターフォンの音嫌いを克服してから来客(知らない人に慣れる)トレーニング③を行います。
- ●可能な限りの知り合いにお願いして、来客時にはインターフォンを鳴らさずに(スマートフォンなどで連絡してもらい)家に来てもらうようにしてください。
家族が帰ってくるときだけ、わざとインターフォンを鳴らしてください。
何度も繰り返すうちに、今までは「インターフォンが鳴る」⇒「知らない人が来る、または家族がどっかにいってしまう」といった理由でインターフォンの音が嫌いだった猫ちゃんも、「インターフォンが鳴る」⇒「家族が帰ってくる」になることで、インターフォンの音に対する意識が変わり、インターフォンの音を気にしなくなります。
③知らない人が苦手な成猫ちゃんの場合
- ●お客さまには猫ちゃんを見ないようにしてもらってください。
- ●飼い主さまが猫ちゃんを安全な場所に誘導し、「ごほうび」をあげてください。お客さまがいる間は、同様に「ごほうび」をあげてください。
- ●何回か繰り返しているたびに、自然と猫ちゃんがお客さまのいる部屋に出てくるようになります。
猫ちゃんが顔を出しても、お客さまには猫ちゃんを見ないようにしてもらってください。 - ●お客さまの近くに猫ちゃんが来たら、お客さまに「ごほうび」をあげてもらってください。その際も、猫ちゃんを見ないようにして「ごほうび」をあげてもらってください。
- ●猫ちゃんが、お客さまのもっと近くに来た時に、初めてお客さんに猫ちゃんのほうを向いてもらってください。
お客さまと猫ちゃんと目が合ったら、ゆっくり瞬きをしてもらい「ごほうび」あげてもらってください。
①、③のトレーニングとも可能な限り何度もいろいろな知り合いにお願いして、トレーニングを繰り返してください。知らない人が苦手な成猫ちゃんの場合であっても、時間はかかりますが、いずれは知らない人に慣れるようになります。
- ●猫ちゃんがお客さまに慣れたら、「猫ちゃんとの楽しい!ゲームトレーニング」でできるようになった「ハイタッチ」をお客さまともしてみましょう。
この時はいつもより上手にできなくても、猫ちゃんが挑戦してくれたら「ごほうび」をあげます。
「動物病院に慣れるトレーニング」での重要なポイント
「動物病院に慣れる」=「 病院という場所に慣れる」+「知らない人に慣れる」です。
病院に慣れることは病院でないとトレーニングできませんが、知らない人に慣れることはご自宅でもトレーニング可能です。
また、知らない人に慣れている猫ちゃんは、災害時の保護率が高くなります。