本トレーニングは、キャリーバッグでの移動や、(必要に応じて)自動車での通院に慣れていることに加え、他人に慣れていることが前提となります。
猫ちゃんと楽しく動物病院に行くためのリーフレット『子猫ちゃんの通院トレーニング キャリーバッグに慣れよう!』、『子猫ちゃんの通院トレーニング自動車に慣れよう!』、『子猫ちゃんの通院トレーニング 動物病院に慣れよう! その①猫ちゃんを動物病院に連れていく前に(準備編)』をご参照ください。
1. 病院の待合室で「ごほうび」をあげてみよう
キャリーバッグのすき間から「ごほうび」をあげてください。
- ●食べなかったらその日は帰りましょう。
- ●病院は猫ちゃんが慣れていない場所です。そう簡単には食べるようにはなりません。「ごほうび」を変えてみるなどいろいろと試しながら、チャレンジしてください。
- ●耳が立っている状態で「ごほうび」を食べていれば次のステップに進みましょう。
2. 動物看護師さんからもらった「ごほうび」は食べられるかな?
動物看護師さんにキャリーバッグのすき間から「ごほうび」をあげてもらってください。
- ●最初は猫ちゃんと目を合わせない状態で「ごほうび」をあげてもらってください。
- ●目を合わせない状態でもらった「ごほうび」を食べるようになったら、次に、キャリーバッグの近くに寄って、猫ちゃんを見ながらゆっくり瞬きして「ごほうび」をあげてもらってください。
- ●耳が立っている状態で「ごほうび」を食べていれば次のステップに進みましょう。
3. 食べている時に動物看護師さんが触っても、そのまま食べ続けられるかな?
猫ちゃんが「ごほうび」を食べている時にキャリーバッグの扉(正面の扉ではなく、上を開けてください)を少し開いて、(猫ちゃんの背中を)動物看護師さんに撫でてもらってください。
- ●動物看護師さんが触っている間も、食べ続けているかを確認してください。
- ●食べ続けていたら「ごほうび」を追加してください(「ごほうび」は前の扉からあげても大丈夫です)。声掛けも忘れずに!
- ●猫ちゃんが不安になっているようであれば、触るのを止めてすぐに扉を閉めてください。
4. 動物看護師さんに触ってもらおう!
キャリーバッグの扉(正面の扉ではなく、上を開けてください)を少し開いて、動物看護師さんに触ってもらってください。ちょっと触ったらすぐに「ごほうび」をあげてください。声掛けも忘れずに!
- ●「触る」→「ごほうびをあげる」の順番を間違えないでください。猫ちゃんが不安になっているようであれば、すぐに扉を閉めてください。
- ●動物看護師さんが触った後に、耳が立っている状態で「ごほうび」を食べていれば次のステップに進みましょう。
- ●動物看護師さんが触っている間も、耳が立っている状態で「ごほうび」を食べていれば、「病院の待合室」や「動物看護師さん」にさほど不安を感じていない状態です。さらに慣れるようにトレーニングを繰り返しましょう。看護師さんに遊んでもらえるようになれば、猫ちゃんにとって「病院の待合室=楽しい場所」、「看護師さん=良い人」になっているかもしれません。
- ●「猫ちゃんとの楽しい!ゲームトレーニング」でできるようになった「ハイタッチ」を動物看護師さんともしてみましょう。この時はいつもより上手にできなくても、猫ちゃんが挑戦してくれたら「ごほうび」をあげます。
「動物病院に慣れるトレーニング」での重要なポイント
動物病院は、猫ちゃんにとって身近な存在ではありません。
一度動物病院に慣れたからと言って、しばらく行かなければ、待合室や看護師さんのことを忘れてしまいます。
体重測定、爪切り、ちょっとした悩み相談、何でもいいので定期的に動物病院に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。